2014年5月20日
区市アーチェリー協会(連盟) 会長 様
東京都アーチェリー協会
会長 保 坂 三 蔵
事故報告
首記の件について、下記のとおり所属団体より報告があったもので、大変残念に思います。
各区市ア協(連)・所属校の指導員は、細心の注意を払って初心者等への指導に当たってください。また、各区市ア協(連)の会長及び各校の顧問は、全会員に向け、早急に事態の危険度について伝達し、2度と同様の事故が発生しないよう注意喚起をお願いします。
記
1.事故発生日 2014年5月18日(日) 正午過ぎ
2.発生場所等 高体連全国大会予選会場のグラウンド(試合会場)
3.当 事 者 都立高校2年・男性
4.容 態 頭がい骨陥没骨折(右眉上) 一週間の入院加療の診断(本日時点)
5.現況
当該生徒が大会参加中の昼食休憩後に、午後の部に備えてストリンガーにより弦を張ろうとしたところ、ストリンガーから上リムチップ部分が外れ、右眉付近を強打、応急措置ののち、救急隊により病院搬送。
6.原因
@ストリンガーのグローブ部分が、上リムチップ部分に十分挿入されないままに作業を開始した。
Aストリンガーのチップ挿入部分の縫い目がほつれていた(経年変化)。
Bストリンガーにきちんと挿入しないままに負荷をかけたために、劣化部分が破損し、上リムが外れたものと推測される。
7.対処法等
@ストリンガーによる弓具組み立て時の注意点を具体的に明示し、指導を徹底する。
A弓具の一斉点検の実施
B万が一に備え、絶対に上リム付近に顔面を近づけないような操作法を身に付ける。または、不測の事態に対応可能な防具等も検討の必要がある。
8.諸注意及び協議事項
生徒の頭がい骨を強打したリムのチップ部分は、2つに分裂していた。リムの反発は、人間の頭がい骨を破るほどの衝撃を与えることが理解できる事態である。いまだ、後遺症の有無は不明であるものの、今回は外科的な措置の範囲であったが、あと数センチずれていれば、失明の恐れも考えられ、事態は深刻である。
事故の当事者はもとより、各区市協会(連盟)及びアーチェリー専門部所属校は、安全指導の見直しを必ず行うよう厳命します。
以上